自尊心を強める方法
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失敗するかもしれないと,二の足を踏むことがありましたか?自分には無理だと,やらなかったことはありますか?
リチャード・ベドナーとスコット・ピーターソンは,自尊心に関する共著の中で,コーピングが自信を強めると述べています。
著者も,困難に挑戦することと・避けるという視点から,自尊心を得る・損なうことについて言及しています。
困難に挑戦することは,「自分は失敗を恐れないし,たとえ失敗してもすぐに立ち直れる」というメッセージになり,心に深く届きます。
失敗するかもしれないと挑戦を避けていては,自分自身に対して「自分は困難や失敗に対処することができない」というメッセージを送り続けることになります。
今回のワークは,07.困難から学ぶのワークに似ていると思いますが,ここでは特に,「何を学んだか」,そして「どのように成長したか」に焦点を当ててください。
コーピングとは,失敗の危険を冒しながら,困難なことに積極的に対処しようとすること。
リフレクション
過去に,思い切って挑戦したことを考えてみてください。その経験からあなたは何を学びましたか。そしてどのように成長したでしょうか。
- 毎日15分間,失敗した経験やその状況について書き出す。
何をしたか? その時どう感じたか? それを書いている今,どのように感じているか? - 1週間続ける
著者は,シェリー・カーソンとエレン・ランガーの論文を引用して,自分の過ちを検証することの効用を述べています。(詳しく知りたい方は,Mindfulness and self-acceptanceの論文を読んでください。)
おすすめの本
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この本は,知識だけでなく,練習の必要性も説いていますので,じっくりと取り組んでください。
第10章では,失敗の捉え方について,
- 失敗から学ぶ
- 失敗を警告と捉える(2種類)
- 失敗は過去のもの(11種類)
は私たちに多くの視点を提供してくれます。
また練習では,最近の失敗を思い出したあとに,自己肯定を行うことをすすめいています。たとえば,
私は基本的に今の私のままで大丈夫だ。
「失敗」は私が後で貼ったレッテルだ。
私の存在自体が,私の価値を証明している。
選択肢を賢明に選ぶことができる
などなど。その他にも,認知の歪みやセルフ・コンパッションなども載っていますので,おすすめです。