傷ついたことを完全に表現してはじめて,私たちは癒される
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上の見出しは,作家 マルセル・プルーストの言葉です。
行動してみて,失敗したことはありますか?それによって,もう一歩踏み出せないで過ごしてしまっていることはありますか?
楽しければそれでいい,簡単に解決できる方法が知りたいと思ったことはありますか?
著者は,
私たちの社会は,「幸せでなければならない」という思い込みにとらわれている,正確にいうと,「楽しさがすべて」という思い込みにとらわれている。
と言います。
その場しのぎの解決法は,私たちの「意義」への欲求を無視している。
とも。
また,精神科医のヴィクトール・フランクルは,
人間に必要なのは何としてでも不安と取り除くことではなく,意義の達成に使命を感じることである。
と述べています。
今回のワークは,テキサス大学のジェームズ・ペネベーカーの論文がもとになっています。(詳しく知りたい方は,テキサス大学のジェームズ・ペネベーカーのサイトのPublicationsからどうぞ。)
リフレクション
大変だったり,つらかったりした経験を思い返してください。そこからあなたは何を学びましたか?どのように成長したでしょうか?
過去の経験を書き出す
- 毎日15~20分間,トラウマ経験(こころの動揺)について書き出す。
- これを4日間続ける
おすすめの本
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基本的な過去のトラウマ体験(こころの動揺)を書き出すテクニックが,第3章に載っています。丁寧に全体的な注意点から,4日分の書くスペースや内省を促す質問もあります。
それから,第4章では,見直すことをすすめています。見直すことで,
- 一番役に立ったものを見つけることで将来,書くことについて構造化ができる。
- 書くことの潜在力を最大化できる。
- 書くことから何の恩恵も受けなかったと感じたら,何が悪かったかを点検する。
とよいとしています。
自分の困難だったことと向き合ってみませんか?