他人の人生に貢献すること
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他の人にポジティブな変化を与えていますか?または誰かから手を差し伸べてもらったことはありますか?
著者は,
親切な行動以上に「利己的」な行動はない。
と,考えているそうです。
また,他人に与える,貢献することは,自分の人生に充実感,満足感,達成感という精神的な報酬が得られるとも述べています。これは幸せという「究極の通貨」という大きな恩恵を得ているとも言えます。
このワークは,心理学者のソニア・リュボミアスキーの実験がもとになっています。この実験により,健康的で充実した生活を送ることができたそうです。そのなかで,最も効果が上がった参加者たちの行動は,
- 毎回違った種類の親切をしたグループ
- 特定の1日に親切な行動を集中して行ったグループ
だったそうです。(詳しく知りたい方は,Pursuing Happiness: The Architecture of Sustainable ChangeのFigure 3あたりを参照してください。)
リフレクション
最近,いつ人の手助けをしましたか?あなたがしたことで,他の人の気分が少しでも明るくなったとき,あなたはどう感じたでしょうか?
- 1週間,どこか日を決める。
- 普段より5つ多く親切な行動をする。
- 親切の報告書を書く。
- 次の週はどんな親切ができるか書き出す。
- 友人の洗濯を手伝う。
- 寄付をする。
- 席を譲る。
- 献血に行く。
- 礼状を書く。
大きな親切(世界平和のために行動するなど)といった大げさなものでなくてもかまわない。小さな親切でよい。
おすすめの本
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今回のワークも載っている本。親切な行動以外にも,幸福度を高める11の行動習慣や5つの行動習慣が続くコツ,幸福に関する質問シートと幸せになる可能性を提示てくれています。
その本の中から,第1章をご紹介。この章では,幸福を決定する要因を3つあげています。その3つとは,
- 遺伝で決定づけられた設定値 50%
- 生活環境や状況 10%
- 日々の意図的な行動 40%
です。遺伝による設定値は変えられないかもしれませんが,日々の行動は変えられます。変え方の方法として,とても幸せにしている人々が自然にどんな行動をとり,どんな考え方をしているかを参考にすること。
より幸せになることについて著者は,
自分自身のためだけでなく,パートナーや家族をはじめ,コミュニティ,そして大きくいえば社会全体のためにさえなるのです。
と述べています。日々の意図的な行動を少しずつ取り入れてみませんか?
- 人間関係を大切にする。
- 感謝を表す。
- 支援の手を差し伸べる。
- 現在に生きようとする。
- 身体を動かす。
- 生涯にわたる目標や夢に,全力を傾ける。
- 困難に直面したときに対処する態度や強さがある。