心理学

19.親切な行動をする

Image by James Chan from Pixabay

他人の人生に貢献すること

  • ハーバードの人生を変える授業
  • タル・ベン=シャハー(著)
  • 成瀬まゆみ(訳)
  • 大和書房(だいわ文庫)
  • 2015年01月

 他の人にポジティブな変化を与えていますか?または誰かから手を差し伸べてもらったことはありますか?

 著者は,

 親切な行動以上に「利己的」な行動はない。

と,考えているそうです。

 また,他人に与える,貢献することは,自分の人生に充実感満足感達成感という精神的な報酬が得られるとも述べています。これは幸せという「究極の通貨」という大きな恩恵を得ているとも言えます。

 このワークは,心理学者のソニア・リュボミアスキーの実験がもとになっています。この実験により,健康的で充実した生活を送ることができたそうです。そのなかで,最も効果が上がった参加者たちの行動は,

  • 毎回違った種類の親切をしたグループ
  • 特定の1日に親切な行動を集中して行ったグループ

だったそうです。(詳しく知りたい方は,Pursuing Happiness: The Architecture of Sustainable ChangeのFigure 3あたりを参照してください。)

リフレクション

 最近,いつ人の手助けをしましたか?あなたがしたことで,他の人の気分が少しでも明るくなったとき,あなたはどう感じたでしょうか?

5つの親切をする
  • 1週間,どこか日を決める。
  • 普段より5つ多く親切な行動をする。
  • 親切の報告書を書く。
  • 次の週はどんな親切ができるか書き出す。

  • 友人の洗濯を手伝う。
  • 寄付をする。
  • 席を譲る。
  • 献血に行く。
  • 礼状を書く。

 大きな親切(世界平和のために行動するなど)といった大げさなものでなくてもかまわない。小さな親切でよい。

おすすめの本

  • 幸せがずっと続く12の行動習慣 自分で変えられる40%に集中しよう
  • ソニア・リュボミアスキー(著)
  • 金井 真弓(訳),渡辺 誠(監修)
  • 日本実業出版社
  • 2012年02月

 今回のワークも載っている本。親切な行動以外にも,幸福度を高める11の行動習慣や5つの行動習慣が続くコツ,幸福に関する質問シートと幸せになる可能性を提示てくれています。

 その本の中から,第1章をご紹介。この章では,幸福を決定する要因を3つあげています。その3つとは,

  • 遺伝で決定づけられた設定値   50%
  • 生活環境や状況         10%
  • 日々の意図的な行動       40%

です。遺伝による設定値は変えられないかもしれませんが,日々の行動は変えられます。変え方の方法として,とても幸せにしている人々が自然にどんな行動をとり,どんな考え方をしているかを参考にすること。

 より幸せになることについて著者は,

 自分自身のためだけでなく,パートナーや家族をはじめ,コミュニティ,そして大きくいえば社会全体のためにさえなるのです。

と述べています。日々の意図的な行動を少しずつ取り入れてみませんか?

最も幸福な人々の考え方や行動パターン
  • 人間関係を大切にする。
  • 感謝を表す。
  • 支援の手を差し伸べる。
  • 現在に生きようとする。
  • 身体を動かす。
  • 生涯にわたる目標や夢に,全力を傾ける。
  • 困難に直面したときに対処する態度や強さがある。

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