長期的で良好な関係を築く
|
パートナーと意見が対立したことはありますか?もし意見の相違があったとき,それを解消するためにどんなことをしましたか?
著者は,つきあいが長くなればなるほど,二人の間に軋轢が生まれ,たいていの人はふたりの関係そのものに問題があると解釈してしまうと述べています。
しかし実際には,いざこざは避けられないものであるだけでなく,長期にわたる良好な関係にとって非常に重要なものであるとも述べています。
心理学者のジョン・ゴットマンは,
長期的にわたって良好な関係にあるカップルは,ポジティブな関わりとネガティブな関わりの比が5対1である
と指摘しているそうです。
著者は,この指摘から重要なポイントを2つあげています。
- ネガティブな関わりも重要である。
- ポジティブなことはネガティブなことよりも多くてなくてはならない。
お互いに重要な問題や相違に向き合っていますか?向き合うときに,思いやりや愛情をもって向き合っていますか?
リフレクション
パートナーに対して,非難の言葉より,ほめ言葉をたくさん伝えていますか?
もっと前向きなメッセージを送り,一緒にいることを楽しめるような行動をとるころで,どんないいことがあると思いますか?
- 「ちょっとした幸せのプレゼント」のリストをつくる。
- 1週間,毎日,3つをパートナーに届ける。
- 情熱的なキス
- クスッと笑える話
- 「愛してる」の一言
- 心のこもったほめ言葉
特別な行事や高価なプレゼントである必要はありません。
おすすめの本
|
夫婦の言動をわずか5分間観察するだけで,平均91%の正確さで予測できるという著者。著者の研究目的は,
長い間人びとを悩ませている結婚という男女の結合で,なぜ,時として結婚生活が苦痛になるのか。なぜ,幸福な結婚生活を共白髪になるまで送れる夫婦があるのか。一方,常に時限爆弾を抱えているような夫婦がいるのか。という疑問に対する答えを見つけ,さらに結婚生活に潤いがなくなるのを防ぎ,潤いを失った夫婦の救済方法を見つけること。
と述べています。
著者は,結婚生活を成功させるために,「7つの原則」を提唱していますが,重要なのは,結婚生活は夫婦の深い友情から成り立つをあげています。ここでいう友情とは,夫婦が共同生活者として,互いに尊敬と喜びを分かち合うことを意味しているとのこと。
また,幸福な夫婦は,リペア・アテンプト(修復努力)という秘密兵器を持っていて,お互いの憎悪感情が手に負えなくなるほど高まるのを防ぐものとして使われているそうです。
各章ごとに原則を詳しく解説しているだけでなく,原則を生活のなかで活かしているかといった質問やその練習が載っています。
パートナーとの生活を振り返って,充実した生活をおくりませんか?
- 二人で「愛情地図」の質を高め合う
- 相手への思いやりと感謝の心を育てる
- 相手から逃げずに正面から向き合う
- 相手の意見を尊重する
- 二人で解決できる問題に取り組む
- 二人で行き詰まりを乗り越える
- 二人で分かち合える人生の意義を見つける
この章での登場人物
- ジョン・ゴットマン
- ナン・シルバー
- マーク・トウェイン
結婚生活を成功させる七つの原則 (日本語) オンデマンド (ペーパーバック)
Amazonでの購入となります。(Amazonで印刷・製本しているそうです。)