心理学

22.回復する

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休息を予定に組み込む

  • ハーバードの人生を変える授業
  • タル・ベン=シャハー(著)
  • 成瀬まゆみ(訳)
  • 大和書房(だいわ文庫)
  • 2015年01月

 十分な休息をとっていますか?休息の時間を削って能力の限界に挑戦してますか?

 著者は,人間の性質を無視して,より高い能力を手に入れようとしているのは,科学がもっと優秀で,スピード感のある,信頼できる機械を作り出そうとしているのに似ていると述べています。

 また,限界は存在し,それを無視して体と心を酷使し続ければ,個人としても社会としてもその代償を支払うことになると指摘してます。

 その解決策として,定期的に休息し回復する時間を取るだけで,精神科でもらう薬と同じような効果があると述べています。

リフレクション

 回復のために十分な時間を取っていますか?1日のうちにしっかり休みをとっていますか?最後に休暇を取ったのはいつですか?次の休暇はいつですか?

最良の時期から学ぶ
  • 仕事や学業で成功していたとき,または最も満足感が高く,生産的で創造的だった期間を思い出し,書き出す。
  • 書きながら,最高の自分を引き出すには何をすればいいか,さらに書き出す。
  • 自分自身の経験を振り返るのと同じように,自分の周りでうまくいっている人たちをあげ,その人たちから学べることを書き出す。

おすすめの本

  • ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ
  • ロバート・スティーヴン・カプラン(著)
  • 福井久美子(訳)
  • CCCメディアハウス
  • 2014年07月

 読者の成長を促し,充実感を味わい続けられるような道筋を築くための問いを与えてくれる本。またそのためのワーク(やってみよう)もあります。

 第4章では,自分を理解するために,自分史を書くというものがあります。

 この自分史を書く時のポイントは,勝者の口調(ポジティブで共感的な目線)と敗者の口調(自己不信)で2種類書くこと。書きながら,心の声の影響力を感じましょう。「あなたの頭の中の声は,背中を押してくれましたか?それとも足を引っ張りましたか?

 また書いているときに,不当な体験を思い出しましたか?過去は変えられませんが,自分の中の解釈は変えることができます。その不当な体験の中から,学べたことはありませんか?

 第3章にも出てきますが,最高の自分を思い出すことも大切です。自分が本領を発揮できたときや輝いていたときのこと。何かすごいことを成し遂げ,それを心から楽しいと感じたときのことを。

 著者がこの章で伝えたいことは,

 自分と自分の行動パターンをもっと理解することです。人生を徹底的に振り返ることで,自分の行動が見えてくる。

と述べています。

 このおすすめの本のワークは,20.いいところを探すのリフラクションと似たワークと思います。色々試してみてください。

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